Google Cloud でグローバルなアプリケーションロードバランサを使用する場合、従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションロードバランサのどちらを選択するか迷うことがあります。コストは重要な検討事項の一つです。今回は、この 2 つのコストの違いについて調べてみました。
ロードバランサの種類
Google Cloud では、さまざまな種類のロードバランサが提供されています。
- 外部ロードバランサ: インターネットからのトラフィックを処理します。
- 内部ロードバランサ: Google Cloud 内部のトラフィックを処理します。
- グローバルロードバランサ: 複数のリージョンにわたってトラフィックを分散します。
- ネットワークロードバランサ: TCP/UDP トラフィックを処理します。
ロードバランサの選択
適切なロードバランサを選択するには、以下の要素を考慮する必要があります。
- トラフィックの種類: HTTP/HTTPS、TCP/UDP、その他
- トラフィックの送信元: インターネット、Google Cloud 内部
- バックエンドの場所: 同じリージョン、複数のリージョン
- 必要な機能: DDoS 保護、SSL オフロード、その他
従来のアプリケーションロードバランサ vs. グローバル外部アプリケーションロードバランサ(コストについて)
冒頭に記載した通り、アプリケーションロードバランサのうちのグローバルなものについては、従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションロードバランサの2種類があります。この2つにコストの違いはあるのでしょうか?
ロードバランサのコストについては下のページがありましたのでこちらを読んでいきます。
料金表によると、ロードバランサの料金は、転送ルール(数、時間あたり)とデータ処理量(リージョン毎のInboundとOutbound)で決まるようです。
また、外部アプリケーション ロードバランサの費用を削減する方法としては、Google Cloud Armor、Cloud CDN、またはその両方を使用して、アウトバウンド データ処理の料金の影響を最小限に抑えることが推奨されていました。
試しに料金計算ツールで見積もりをしてみます。
上記のページで、Cloud Load Balancing タブに移動します。例として、
- ロケーション:Tokyo
- 転送ルール数:5
- Globalにチェック
- 処理されるインバウンド データ: 1,024 GiB
としたところ、ひと月あたり30.54USDとなりました。
最初の疑問に戻りますと、従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションロードバランサの2つのコストに違いがあるのかという点ですが、こちらは特に明記されておらず、料金に違いはなさそうです。
まとめ
従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションバランサの料金に違いはなさそうですので、積極的にグローバル外部アプリケーションバランサを使っていくのが良さそうですね。