AIの最前線:Next '24 で発表された、5つの革新的技術とその可能性

今年のGoogle Cloud Next '24 は、Las Vegasでの開催となりました。会場は前回のサンフランシスコよりも広くなり、スケールアップして盛り上がっていたようです!今回は、そんなNext '24 in Las VegasにおけるAIに関する5つの発表を紹介したいと思います!

 

Next '24について

Next '24 in Las Vegasは、Google Cloudが主催する、AIとクラウド技術の未来を探求する大規模なカンファレンスでした。様々な分野の専門家や開発者が集まり、最新のAI技術やソリューション、そしてそれらがどのようにビジネスや社会を変革していくのかについての議論が繰り広げられました。

現地会場の様子は以下の動画よりどうぞ!様々なブースやデモコーナーがあったようです。楽しそうですね(笑)。

www.youtube.com

 

 

Next '24におけるAIに関する5つの発表

今回はNext '24で発表されたAIに関する5つのトピックを紹介します!

 

1. Gemini 1.5 Pro

Gemini 1.5 Proは、最大100万トークンをサポートする世界最大のコンテキストウィンドウを提供し、現在パブリックプレビューで利用可能となっています。さらに、音声付き動画を含む音声ファイルの処理機能も発表されました。1時間の動画、11時間の音声、3万行以上のコードを含むコードベース、または70万語以上の情報を1つのストリームで処理できるようになりました。

cloud.google.com

2. Imagen 2.0

Imagenの先進的なテキストから画像への技術は、企業が特定のブランド要件に一致する画像を作成するのに役立つさまざまな画像生成機能となっています。新しい機能となる、テキストからライブ画像への生成機能によって、安全フィルターとデジタル透かしを備えたGIFなどのアニメーション画像を生成できます。これはマーケティングチームやクリエィティブチームが使用されることが想定されています。ライブ画像を使用すると、コンテンツクリエーターは数秒で4秒のクリップを作成できるため、貴重な時間とリソースを節約できます。

cloud.google.com

3. Vertex AI Agent Builder

Agent Builderは、開発者が大規模な生成AIエージェントとアプリを構築、テスト、デプロイ、および監視するのに役立ちます。以下のような多くの機能が含まれています。

cloud.google.com

4.Code Gemma

コード補完と生成のために微調整されたCode Gemmaの一般提供が発表されました。このモデルは現在、英語入力がサポートされてます(他の言語のサポートはこれから)。

cloud.google.com

 

5. AI Studio Prompt Management

AIとのやり取りを合理化し、創造性を高めるように設計されたプロンプトマネジメントのアップデートも発表されました。プロンプトバージョンの追跡、実験用のプロンプトのフォーク、編集の簡単な比較、進捗状況を追跡するためのカスタムノートの追加が可能になりました。並べてプロンプトを比較することでアプローチを洗練できます。将来的には、プロンプト作成スキルを向上させるためのカスタムタグとAIアシストフィードバックを使用して、さらなる柔軟性を楽しむことができるようになるとのことです。

cloud.google.com

 

まとめ

Next '24 は、AI技術が急速に進化し、様々な分野に浸透していくことを示す重要なイベントでした。ビジネスや社会の課題を解決するための強力なツールとして、AIの活用がますます進むことを期待しています!

Cloud Digital Leader 試験対策: これだけは読んでおきたいドキュメント

Google Cloud 認定 Cloud Digital Leader 試験の合格を目指す方は、ぜひこれらの 10 のドキュメントを熟読することをおすすめします。ドキュメントをしっかりと理解することで、試験対策を効率的に進め、合格に近づくことができます。

この投稿では、Google Cloud 認定 Cloud Digital Leader 試験を受ける前に読んでいただきたい 10 のドキュメントをまとめました。

 

Google Cloud Digital Leader 試験について

概要

Google Cloud Digital Leader 試験は、Google Cloud Platform(GCP)の基礎知識と、クラウド技術がビジネスにどのような影響を与えるかを理解していることを証明する試験です。この試験は、技術的な専門知識よりも、クラウドの概念やビジネスへの影響に関する理解を重視しています。

試験内容

試験は、以下の 6 つのドメインで構成されています。

  • Google Cloud によるデジタル トランスフォーメーション (17%)
  • Google Cloud によるデータ トランスフォーメーションの探求 (17%)
  • Google Cloud の AI を活用したイノベーション (17%)
  • Google Cloud によるインフラストラクチャとアプリケーションのモダナイズ (17%)
  • Google Cloud で実現する信頼とセキュリティ (17%)
  • Google Cloud 運用でのスケーリング (17%)
受験対象者

この試験は、以下の職種の人におすすめです。

  • クラウド導入を検討している企業の経営者や管理職
  • クラウド技術の基礎知識を習得したいと考えている IT プロフェッショナル
  • クラウド技術がビジネスにどのような影響を与えるかを理解したいと考えているビジネスパーソン
試験形式

試験は、選択問題(1 つまたは複数の正解を選択する問題)で構成されています。

試験時間

試験時間は 90 分です。

合格基準

合格基準は公開されていません。

試験対策

Google Cloud から、試験対策のための以下のリソースが提供されています。

その他、以下の対策も有効です。

  • Google Cloud のドキュメントを読む
  • Google Cloud のブログ記事を読む
  • クラウド技術に関する書籍や記事を読む
  • オンラインコミュニティに参加して、他の受験者と情報交換する

 

これだけは読んでおきたいドキュメント

上述の通り、試験の出題範囲は学習ガイドで説明されています。個人的には、学習ガイドを読み解き、学習ガイドに対応した Google ドキュメントやブログを読み込んでおくことが試験対策として有効と考えています。

そこで、今回、Cloud Digital Leader 試験を受ける前に読んでいただきたい 10 個の Google ドキュメントを紹介したいと思います。

Cloud Digital Leader 試験は試験範囲が広いため、この10個のドキュメントで全てを網羅できるものではありませんが、試験を受ける前に是非知っておきたいトピックを選びました。

 

1.クラウドコストの最適化: 持続的な成功のための原則

cloud.google.com

組織がオンプレからクラウドへ移行することにより、コストの考え方がCapEx (資本支出) モデルから運用支出 (OpEx) モデルに変わります。これらの用語やコストを可視化するツールについて学びます。

 

2.ストレージ クラス

cloud.google.com

(定番ですが)Cloud Storage (GCS) のストレージクラスについて、4つの種類の名称と最小保存期間の違いを抑えておきたいです。

3.PaaS、IaaS、SaaS、CaaS の違い

cloud.google.com

クラウドの責任共有モデルについて学びます。 オンプレミス モデルとクラウド コンピューティング モデル(IaaS、PaaS、SaaS)において、クラウド プロバイダが負う責任とお客様が負う責任を比較した図がありますので、こちらが参考になるかと思います。

4.初心者向けガイド: やさしい機械学習

cloud.google.com

Google Cloudには簡単に使えるAIモデルとして、事前トレーニング済みモデル (Pre trained API)やAutoMLがありますので、これらについてよく理解しておきたいです。

5.Cloud TPU の概要

cloud.google.com

Tensor Processing Unit(TPU)は、Google 独自に開発された特定用途向け集積回路(ASIC)であり、機械学習ワークロードの高速化に使用されます。TPU、GPUの違いについては学ぶ価値があります。

6.マイクロサービスアーキテクチャとは

cloud.google.com

 

オンプレミスからクラウドへの移行のユースケースでは、マイクロサービスへのリファクタリングするケースが考えられます。マイクロサービスとは何か、マイクロサービスにすることへのメリット、関連するGoogle Cloudプロダクトとしてなにがあるか、などについては抑えておきたいです。

7.BigQueryの概要

cloud.google.com

 

(こちらも定番ですが)BigQueryはフルマネージドのデータウェアハウスです。(データ分析系については、BigLakeやDataflow、Lookerなども抑えておきたいです)

8.Security Command Center の概要

cloud.google.com

Security Command CenterはGoogle Cloud 向けの組み込みのセキュリティおよびリスク管理ソリューションです。どんなことができるか読んでおきましょう。

9.SRE の基本(2021 年版): SLI、SLA、SLO の比較

cloud.google.com

SREの基本についても学ぶべきトピックです。SLI、SLA、SLOといった用語の定義を覚えます。さらには4つのゴールデンシグナルなども知っておくと良いと思います。

 

10.プレミアム サポートの概要

cloud.google.com

サポートの種類についても覚えておきます。プレミアム サポートは、有料サポート サービスで、テクニカル アカウント マネージャー(TAM)の協力を得ることができます。

 

まとめ

Google Cloud Digital Leader 試験は、クラウド技術の基礎知識を習得し、ビジネスへの影響を理解するための第一歩として最適な試験です。今回はCloud Digital Leader 試験を受ける前に読んでいただきたい 10 個の Google ドキュメントを厳選して紹介しました。紹介しきれなかったトピックは他にもありますので、是非調べてみてください。これから受験される方の合格をお祈りしております。

2 年間で最大 4 回受験可能に! Google Cloud 認定試験の再受験ポリシー変更

今回の再受験ポリシーの変更は、Google Cloud 認定試験の受験者にとって朗報と言えるでしょう。より多くの受験機会が与えられるようになり、資格取得への道がより開かれたものになりました。

Google Cloud認定試験の再受験ポリシーがどのように変わったのか、みてみましょう。

 

再受験ポリシーはどうなったのか

Google Cloudの再受験ポリシーは以下のページに明記されています。

support.google.com

 

このページによると、

  • アソシエイト認定資格とプロフェッショナル認定資格の試験: 2 年間で最大 4 回受験できます。試験に不合格となった場合は、14 日が経過すると再度受験できるようになります。2 度目に不合格となった場合は、3 度目の受験まで 60 日間お待ちいただく必要があります。3 度目に不合格となった場合は、4 度目の受験まで 365 日間お待ちいただく必要があります。

と書かれています。受験者にとって嬉しい変更としては、2 年間で最大 4 回受験できます、と受験可能の期間が定められたところと思います。今までは"2年間"という記載はなかったのですが、今回の変更により期間が定められたことで、長い目で見ると受験機会が増えたと言えると思います。

ちなみにCloud Digital Leaderについては、

  • Cloud Digital Leader: 1 年間に最大 10 回受験できます。試験に不合格となった場合は、再受験まで 14 日以上空けていただく必要があります。

とのことで、なんと1年間で10回も受験可能みたいです。

 

まとめ

今回の再受験ポリシーの変更により、より多くの受験機会が与えられるようになり、資格取得への道がより開かれたものになりました。Google Cloud 認定試験の受験者としてはこのような変更は嬉しい限りです。

Google Cloud 認定試験: CertMetrics スコアレポートで効率的な学習を

CertMetrics のスコアレポートは、Google Cloud 認定試験の受験者にとって、期待のツールです。スコアレポートを活用することで、自分の強みと弱みを把握し、効率的な学習計画を立てることが可能になります。例えば、スコアレポートで特定の分野の正答率が低いことがわかった場合、その分野に焦点を当てて学習することで、効率的にスキルアップを図ることができます。

Google Cloud認定試験の試験結果は今まで合格または不合格という情報のみで詳しいことはわかりませんでしたが、最近になって CertMetrics でスコアレポートが見れるようになったとのことなので、調べてみました。

何が見れるようになったのか

2024 年 2 月 26 日以降に受験した試験で不合格となったGoogle Cloud認定試験のスコアレポートが、CertMetricsで見れるようになりました。

 

どうやって見るのか

以下の手順に従って、スコアレポートを確認します。

1.CertMetricsにログインします。

cp.certmetrics.com

2."EXAM HISTORY" > "My Exams"をクリックします。

My Examsをクリック

3.Failカードのダウンロードボタンをクリックします。

Failカードのダウンロードボタンをクリック

4.PDF形式でスコアレポートをダウンロードします。

 

どんなレポート内容なのか

過去に不合格となった試験のPDFをダウンロードしてみると以下のような感じでした。

スコアレポートのサンプル(2024年2月26日より前)

 

上記は2024 年 2 月 26 日以前に受験して不合格となった試験のため、スコアレポートに具体的な内容は書かれていませんでしたが、各試験のセクションの成績が示されるとのことなので、弱点を把握し、再試験に向けた学習に活かすことができそうです。

 

まとめ

CertMetrics のスコアレポートは、自分の強みと弱みを把握して効率的な学習計画を立てることを可能にする期待のツールと思いますので、今後活用していきましょう。

ベータ版で挑戦! Google Cloud Professional Cloud Developer 認定試験

Google Cloud Professional Cloud Developer 認定試験のベータ版は、最新の試験内容でいち早く資格取得を目指す方にとって、魅力的な機会です。ただし、ベータ版試験を受ける際には、注意点も理解しておく必要があります。

Google Cloud Professional Cloud Developer認定試験のベータ版が2024年3月27日から始まるとのことですので、こちらについて調べてみました。

Professional Cloud Developer認定試験(ベータ版)の概要

Professional Cloud Developerは、Google が推奨するツールとベストプラクティスを使用して、スケーラブルで安全かつ高可用なアプリケーションを構築およびデプロイします。彼らは、クラウドネイティブアプリケーション、コンテナ化アプリケーション、API開発者向けツール、オーケストレーションツール、マネージド サービス、テスト戦略、サーバーレス プラットフォーム、次世代データベースに精通しています。また、少なくとも 1 つの汎用プログラミング言語を使いこなしており、コードを計測、ログ、トレースを出力するための仕組みを組み込むこともできます。

試験内容

試験は、以下の 4つのセクションから構成されています。

  • セクション 1: 高いスケーラビリティ、可用性、信頼性を持つクラウドネイティブアプリケーションの設計
    • 1.1 高パフォーマンスなアプリケーションと API の設計
    • 1.2 セキュアなアプリケーションの設計
    • 1.3 アプリケーションデータのストレージオプションの選択
  • セクション 2: アプリケーションの構築とテスト
    • 2.1 ローカル開発環境のセットアップ
    • 2.2 ビルド
    • 2.3 テスト
  • セクション 3: アプリケーションのデプロイ
    • 3.1 適切な機能ロールアウト戦略の採用
    • 3.2 サーバーレスコンピューティング環境へのアプリケーションのデプロイ
    • 3.3 Google Kubernetes Engine (GKE) へのアプリケーションとサービスのデプロイ
  • セクション 4: アプリケーションと Google Cloud サービスの統合
    • 4.1 アプリケーションとデータ/ストレージサービスの統合
    • 4.2 アプリケーションと Google Cloud API の統合

それぞれのセクションの詳細については、ベータ版試験ガイドに書かれています。

https://services.google.com/fh/files/misc/professional_certification_cloud_developer_exam_guide.pdf

おさえておくと良さそうなポイントは、マイクロサービスやCI/CD、またそれらに関連するGoogle Cloudのマネージドサービスといったところでしょうか。

 

ベータ版を受験するメリット

ベータ版を受験するメリットは、失敗しても総受験回数カウントされない点にあると考えます。また登録料は40%OFFになっています。

 

その他の試験情報

  • 試験時間: 3 時間
  • 登録料: 120 アメリカドル (定価の 40% 割引) 
  • 言語: 英語
  • 試験形式: 70-75 問の選択式および複数選択式

参考リンク(注:記事作成時点ではベータ版の情報が載っています)

cloud.google.com

 

まとめ

Google Cloud Professional Cloud Developer認定試験のベータ版について調べてみました。ベータ版のテストは、通常版のテストよりも試験時間が長く問題量も多いですが、許可されている総受験回数にカウントされない(失敗してもカウントされない)メリットもあります。期間限定となるため、興味ある方はこの機会を是非お見逃しなく!

Professional Cloud Network Engineer 試験対策: これだけは読んでおきたいドキュメント

Google Cloud 認定 Professional Cloud Network Engineer 試験の合格を目指す方は、ぜひこれらの 10 のドキュメントを熟読することをおすすめします。ドキュメントをしっかりと理解することで、試験対策を効率的に進め、合格に近づくことができます。

この投稿では、Google Cloud 認定 Professional Cloud Network Engineer 試験を受ける前に読んでいただきたい 10 のドキュメントをまとめました。

 

Professional Cloud Network Engineer 試験について

概要

Google Cloud 認定 Professional Cloud Network Engineer 試験は、Google Cloud Platform(GCP)上でネットワークアーキテクチャを実装・管理する能力を検証する試験です。ネットワークチームやクラウドチームで、クラウドインフラストラクチャを設計するアーキテクトと共に働くネットワークエンジニア向けの試験です。

試験内容

試験は5つのドメインで構成されており、それぞれ出題割合が異なります。

  • 設計、計画、プロトタイピング(26%)
  • Virtual Private Cloud(VPCインスタンスの実装(21%)
  • ネットワークサービスの設定(23%)
  • ハイブリッド接続の実装(14%)
  • ネットワーク運用管理、監視、最適化(16%)
受験対象者

受験対象者は、以下の知識や経験があると有利です。

  • ネットワークエンジニアとしての経験
  • GCP の基本的な知識
  • Google Cloud Console とコマンドラインインターフェースの使用経験
  • ネットワークサービス、アプリケーションとコンテナのネットワーキング、ハイブリッドおよびマルチクラウド接続、VPC の実装、確立されたネットワークアーキテクチャのセキュリティに関する知識
試験形式

試験は選択問題(1つまたは複数の正解を選択する問題)で構成されています。

試験時間

試験時間は2時間です。

合格基準

合格基準は公開されていません。

試験対策

Google Cloud から試験対策のためのリソースが提供されています。

 

これだけは読んでおきたいドキュメント

上述の通り、試験の出題範囲は学習ガイドで説明されています。個人的には、学習ガイドを読み解き、学習ガイドに対応した Google ドキュメントを読み込んでおくことが試験対策として有効と考えています。

そこで、今回、Professional Cloud Network Engineer 試験を受ける前に読んでいただきたい 10 個の Google ドキュメントを紹介したいと思います。

この10個のドキュメントで全てを網羅できるものではありませんが、知っておきたいトピックを選びました。

 

1.外部アプリケーションロードバランサの概要

cloud.google.com

Google Cloudのロードバランサは色々な種類がありますが、外部アプリケーションロードバランサの概要については理解しておく価値があります。例えば、ヘルスチェックのソース範囲は、35.191.0.0/16、130.211.0.0/22になります。

 

2.Cloud DNSのベストプラクティス

cloud.google.com

Cloud DNSの接続方法についても理解しておく価値のあるトピックと思います。特に、上記ドキュメントのハイブリッドDNS のリファレンスアーキテクチャで記載されてる通り、オンプレミスとGoogle Cloudの複数のVPCを接続する場合、DNS転送とDNSピアリングを組み合わせます。

 

3.パケットミラーリングを使用する

cloud.google.com

特定の仮想マシンVMインスタンスに出入りするトラフィックミラーリングするにはパケットミラーリングを使用します。パケットミラーリングを使用するにはコレクタ インスタンスの作成、Packet Mirroring 用の内部ロードバランサの作成ファイアウォール ルールの構成、パケット ミラーリング ポリシーの作成が必要です。

 

4.VPC ネイティブクラスタ

cloud.google.com

GKEネットワークについても理解しておく価値があり、ここではVPCネイティブクラスタのページを紹介します。このページはノード、Pod、サービスのIPアドレス範囲について細かく記載されてます。Pod の各ノードに /24 エイリアス IP 範囲(256 個のアドレス)を割り当てられると、これらの 256 個のエイリアス IP アドレスが使用され、最大で 110 個の Pod がサポートされます(Pod数の2倍のIP数が必要)。

 

5.GKEの限定公開クラスタ

cloud.google.com

GKEネットワークについて、限定公開クラスタのページについても紹介します。エンドポイントへのアクセスを制御するための構成は以下を使い分けますので、それぞれどんなものなのかを理解しておきます。

  • パブリック エンドポイント アクセスが無効
  • パブリック エンドポイント アクセスが有効、承認済みネットワークが有効
  • パブリック エンドポイント アクセスが有効、承認済みネットワークが無効

 

6.階層型ファイアウォール ポリシー

cloud.google.com

ファイアウォールについても、ファイアウォールルール、ファイアウォールロギング、ファイアウォールインサイト、などと複数のトピックありますが、ここでは階層型ファイアウォール ポリシーを紹介します。階層型ファイアウォール ポリシーを使うと、組織全体の管理者が重要なファイアウォール ルールを 1 か所で管理できるメリットがあります。

7.VPC Service Controlsの概要

cloud.google.com

続いてVPC Service Controlsについてです。VPC Service Controlsは機密性の高いデータを保護し、データ漏洩のリスクを低減します。メリットの一例として、VPC Service Controls と統合された制限付きVIP(restricted.googleapis.com(199.36.153.4/30))が用意されていて、VPC Service Controls でサポートされているサービスに対するリクエストをインターネットに公開することなく実行できます。

 

8.Partner Interconnect で 99.99% の可用性を実現するPartner Interconnect で 99.99% の可用性を実現する

cloud.google.com

 

次はInterconnectです。こちらも容量、開通手順、L2 or L3、Dedicated or Partnerなど複数トピックがありますが、ここではPartner Interconnectで99.99%の可用性を実現するためのトピックを紹介します。端的に言うと、99.99%の可用性を実現するには、 4 つの VLAN アタッチメント(Google Cloud リージョンごとに 2 つ)を用意します。

 

9.Cloud VPN

cloud.google.com

VPNについては、Classic VPN or HA VPN、HA VPNでの99.99%の可用性、ネットワーク帯域幅やその監視方法(1 秒あたりのバイト数(bps)と 1 秒あたりのパケット数(pps)に関するアラート ポリシーを作成するには、Monitoring Query Language(MQL)を使用する)などを理解します。

 

10.ネットワークインテリジェンスセンター

cloud.google.com

 

次はNetwork Intelligence Centerについてです。このページを読んで各プロダクトの概要や特徴を確認して違いを理解します。

 

まとめ

今回は、Professional Cloud Network Engineer 試験を受ける前に読んでいただきたい10個のドキュメントを紹介しました。上記では挙げられませんでしたが、Cloud Armor、Cloud CDN、Cloud NAT、Cloud Router、NEGなど他にもトピックがありますので、ドキュメントを調べることをお勧めします。これから試験を受けられる方の合格をお祈りしております。

Google Cloud ロードバランサ: 従来型 vs グローバル外部、コストの違いは?

Google Cloud でグローバルなアプリケーションロードバランサを使用する場合、従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションロードバランサのどちらを選択するか迷うことがあります。コストは重要な検討事項の一つです。今回は、この 2 つのコストの違いについて調べてみました。

 

ロードバランサの種類

Google Cloud では、さまざまな種類のロードバランサが提供されています。

cloud.google.com

 

ロードバランサの選択

適切なロードバランサを選択するには、以下の要素を考慮する必要があります。

  • トラフィックの種類: HTTP/HTTPSTCP/UDP、その他
  • トラフィックの送信元: インターネット、Google Cloud 内部
  • バックエンドの場所: 同じリージョン、複数のリージョン
  • 必要な機能: DDoS 保護、SSL オフロード、その他

cloud.google.com

 

従来のアプリケーションロードバランサ vs. グローバル外部アプリケーションロードバランサ(コストについて)

冒頭に記載した通り、アプリケーションロードバランサのうちのグローバルなものについては、従来のアプリケーションロードバランサグローバル外部アプリケーションロードバランサの2種類があります。この2つにコストの違いはあるのでしょうか?

ロードバランサのコストについては下のページがありましたのでこちらを読んでいきます。

cloud.google.com

 

料金表によると、ロードバランサの料金は、転送ルール(数、時間あたり)とデータ処理量(リージョン毎のInboundとOutbound)で決まるようです。

また、外部アプリケーション ロードバランサの費用を削減する方法としては、Google Cloud Armor、Cloud CDN、またはその両方を使用して、アウトバウンド データ処理の料金の影響を最小限に抑えることが推奨されていました。

試しに料金計算ツールで見積もりをしてみます。

cloud.google.com

 

上記のページで、Cloud Load Balancing タブに移動します。例として、

  • ロケーション:Tokyo
  • 転送ルール数:5
  • Globalにチェック
  • 処理されるインバウンド データ: 1,024 GiB

としたところ、ひと月あたり30.54USDとなりました。

料金計算ツールでロードバランサの料金を計算した例

 

最初の疑問に戻りますと、従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションロードバランサの2つのコストに違いがあるのかという点ですが、こちらは特に明記されておらず、料金に違いはなさそうです。

 

まとめ

従来のアプリケーションロードバランサとグローバル外部アプリケーションバランサの料金に違いはなさそうですので、積極的にグローバル外部アプリケーションバランサを使っていくのが良さそうですね。